「医療分野をめざす学生のために英語を生かしたい」(50代女性、医療系大学講師・研究者)

小太郎さんは現在、大学講師として大阪にある医療系の大学で教鞭をとられています。
同時に大学院博士課程の学生でもあり、ご自身の専門分野に関する研究も継続されてきました。
本日は小太郎さんに、国際アカデミー学習塾代表・森田がお話をうかがいました。
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専門分野の論文を読むために英語の学び直しを決心
森田:英語を勉強しようと思ったきっかけについて教えていただけますでしょうか?
小太郎さん:はい。大学院での研究過程で、先行研究である英語の論文を読む必要があったからです。
森田:小太郎さんは、どのような研究をされているのですか?
小太郎さん:心と体のつながり、という分野について研究しております。私は以前、看護師として病院に勤務しておりましたが、知りたいと思うことがたくさんあったので、より深く学びたいという気持ちになり、まずは大学、さらに大学院へと進みました。
森田:思い切った決断をされたのですね。さらに博士課程に進もうと思った理由を教えていただけますか?
小太郎さん:大学院で学んだ内容をもう少し深めて、専門分野をもっと研究したいと思いました。
森田:教員の方にとって、学生のモチベーションアップは非常に大切な課題ですね。
小太郎さん:はい。そうした論文の多くは当然、英語で書かれているので、一から英語を学び直そうと決心しました。
1対1で基礎からていねいに、遠距離でもオンラインで定期受講が可能
森田:当塾を選んだ決め手は何ですか?
小太郎さん:この塾で学ばれている方からの紹介です。素晴らしい成果を出されている方なので、次は私も続きたい!と思いました。
森田:体験レッスンを受けられてみて、どのようなところが良かったですか?
小太郎さん:基礎をすっかり忘れている生徒にも、根気よく一から教えてくれそうだったと感じました。また1対1の授業なので、私にあわせて進めてくださるところもよかったです。
森田:皆さんがおっしゃっているとおり、それが当塾の強みですからね。
小太郎さん:はい。加えて私は大阪在住なので、オンラインで受講できるところも決め手でした。
森田:当時、当塾の生徒さんは、ほとんど対面を経験してからオンラインに移行したのですが、小太郎さんは、はじめからオンラインでのご受講でしたね。抵抗はなかったですか?
小太郎さん:コロナ禍を経験した後だったので、オンラインに対して全く抵抗はなかったです。大学院については可能な限り通学していたのですが、ちょうどオンラインに切り替えた時期でした。抵抗がないだけでなく、遠距離でも受講できることが非常にありがたいと思いました。
日本語と英語の構造が異なることを理解できた文法の授業
森田:レッスン内容についてお話いただけますか?まず、文法の基礎を学ぶことからはじめましたね。
小太郎さん:はい。学生のときに習ったことでも、すっかり忘れていたことがたくさんありました。文法は必要なことと認識していたので、3か月~半年くらい集中して進めました。
森田:並行して、論文を読んでいったと思うのですが、その時の感覚はいかがでしたか?
小太郎さん:こちらの塾にお世話になる前は、英文をざっと読むだけで、わからないことが沢山ありました。当時、長い英文は単語の羅列だけにしか見えていなかったのですが、受講するうちに少しずつ、英文の構造や構成が見えるようになってきました。
森田:日本語と英語の違いについて、どのようなことがわかってきましたか?
小太郎さん:例えば英語には、主語、述語、修飾語などが規則通り配列されていますが、日本語ほそうではなく、言語体系が異なることを知りました。英語と日本語の違いが明確にわかると、英語の方が端的に物事を述べていることに驚かされました。
森田:レッスンを開始したことで、英語に対する意識に変化はありましたか?
小太郎さん:はじめは非常に難しく感じましたが、レッスンを重ねていくうちに徐々に慣れていきました。
長い英文の複雑な構造もクリアに見えてきた
森田:文法を一通り終えた後、論文読解のレッスンに移行しましたが、その内容をお話いただけますか?
小太郎さん:森田先生と紫村先生が、文の要素(SVOC)を色分けしたパワポ資料を画面に表示しながら説明を進めてくださいました。それがとてもわかりやすかったです。主語が長いときでもどこまでが主語で、どれが動詞なのか、だんだんとわかるようになると、少しずつ面白くなってきました。同じ範囲を2~3回繰り返し、1つ1つ、ていねいに進めてくださいました。
森田:紫村先生と森田との連携で、交代にサポートさせていただきましたね。
小太郎さん:はい。紫村先生は明るい方で、とても楽しい授業でした。このスタイルで1年ほど続け、英語の論文に慣れていき、複雑な英文の構造もクリアに見えてきました。
森田:最も困難に感じたことは何ですか?
小太郎さん:単語と特殊な言い回しを理解することでした。特に論文独自の表現などです。研究内容を説明する記述方法として、様々な言い換え表現が用いられていることや、読み進めれば理解が深められる形になっていること、に気づきました。
森田:はじめは英文のみに注力して進めてきましたが、そこまで見えてくると次の段階に進めますね。
論文の内容に踏み込み、専門分野に寄り添ってもらえたことに感謝
森田:英文を読むことに慣れてきた時点で、論文指導に精通した三橋先生が担当し、論文に特化した授業に移行しましたね。現在も継続されていますが、その内容についてお話いただけますか?
小太郎さん:はい。その頃からは、色分けした資料なしで授業を進める予定だといわれており、黒字だけの論文を見ながらついていけるのかとドキドキしていました(笑)。実際は、三橋先生もワードを使用して、わかりやすい資料をいつも準備してくださっています。
森田:今では色分けなしでも理解できる力はつけられていると思うのですが、さらにわかりやすい資料を提示されることで、より深く内容に踏み込んで学ばれているのですね。
小太郎さん:はい。現在は論文の査読を進めていますが、三橋先生は英語そのものに加え、論文の内容にまで踏み込んで教えてくださることに感謝しています。翻訳機の日本語では理解きない、深い内容まで一緒に調べてくださり、分析や推測をしながらご指導くださっています。
森田:小太郎さんの専門領域まで踏み込んでの指導は、一般の英語講師では難しい分野ですが、三橋先生は専門的な内容まで踏み込んで進めてくださいますね。
小太郎さん:はい。査読を通じて、論文特有の表現、独自の論理展開を学ぶとともに、単語の語源や表現について、日本語との違いなどを例示しながら教えてくださるので、実践的でとても面白いです。今後もこのような形で、受講を続けていきたいと思います。
森田:お役に立てているようで、とてもうれしく思います。
基礎と実践、そして専門分野の内容まで踏み込んで学べる塾
森田:あらためて、当塾を選んでよかった点を教えていただけますか?
小太郎さん:はい。英語の基礎に加えて実践的な論文の指導、さらには私の専門分野まで掘り下げて、一緒に考えてご指導いただけることです。1対1の個別指導で、生徒にあわせた適切なペースとタイミングで、教えていただけることが本当にありがたいです。そして、AIや翻訳機では不可能なレベルまで、私の専門分野に踏み込んで一緒に考えながら、ご指導いただけることに感謝しています。
森田:そうした指導は、一般の英語塾ではなかなか難しいかもしれませんね。
小太郎さん:はい。おかげさまで、英語の論文の内容がわかるようになり、ゆっくりではあるものの、自分なりに良いペースで進歩していると感じています。
森田:これまでは、お仕事での学生さんの指導に加え、ご自身の研究も進めるという、ハードスケジュールだったのではないでしょうか?
小太郎さん:はい。ただ私の場合、期限付きのノルマはないので、マイペースで1歩1歩、しっかりとていねいに読んでいき、少しずつ専門分野の英語が読めるようになりました。査読で扱っている題材は、自分の研究テーマと合致しているわけではないのですが、結果的に自分の研究テーマにつながることになると考えています。
森田:私も小太郎さんの研究成果を見ることができる日をとても楽しみにしております。
医療系学生のモチベーションアップを促すための研究を継続していきたい
森田:将来の夢、すなわち、英語をどのように生かしていきたいかについて教えてください。
小太郎さん:英語で論文を読み進め、将来は自身の研究論文を執筆したいと思っています。医療系学生のモチベーションアップを促し、特に看護師志望の学生が学習に困難のないよう、導き続けていくことが私のライフワークです。
森田:それが個々の特性を生かした学習指導につながるというわけですね。もともと小太郎さんも看護師でいらしたのですよね。
小太郎さん:はい。私の場合、結婚してから看護士の専門学校に通いましたので、多くの苦労がありました。私の人生の中で、その時期が最も大変だったと記憶しています。
しかし現実には、せっかく看護師になってもやめてしまう人が多く、特に女性は看護師になっても約5年でやめる方が多いという状況です。子育てを機会に離職した後、復帰する人よりも復帰しない人の方が多いのです。子育て中に周りの協力が得られないと、モチベーションを保ち続けていくことが難しいという現実があります。
森田:スキルを身に着けた多くの優秀な看護師さんが、早期に離職してしまうことは、日本の医療業界にとって大変もったいないことですね。
小太郎さん:はい。そこを何とかしたいという思いを持ち続けています。
志のある方、一緒に学びましょう
森田:小太郎さんは入塾当初、毎週早朝からのレッスンを希望され、熱心に受講されていましたね。土曜日も休まず、朝早くからレッスンということもありましたが、それだけ高い志をお持ちだという背景をうかがって納得しました。
小太郎さん:いつも早朝からお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
森田:最後に、これから英語を勉強しようとする皆さんへ一言、お願いできますでしょうか?
小太郎さん:世の中の問題を解消し、良い方向へ変えたいと思われている方、そのための研究されている方、どのような分野であれ、英語はこれからの国際社会に必要だと思います。ご一緒に、国際アカデミー学習塾で学びましょう! 英語への苦手意識があっても、基礎から実践、専門分野まで、ていねいにご指導いただけます。医療業界の方はもちろん、他業界の方へもおすすめします。
森田:小太郎さん、本日はお忙しい中、ありがとうございました。